ロボットが接客・雑談もするカフェ 動かしているのは…

 ロボットが注文を取り、コーヒーを運び、雑談までできる。そんなカフェが11月26日~12月7日(土日を除く)、期間限定で東京都港区にオープンする。ロボットを動かすのは人工知能(AI)ではなく――。 全長120センチの白いロボットが家族連れの座る席に近づき、女性の声で「チョコレートいかが」と薦めて手渡す。「ありがとう」と受け取った子どもに、「お名前は」「いくつなの」と言葉をかける――。この8月に日本財団(東京都港区)で開かれたカフェの模擬的な実演だ。子どもの母親(39)は「ロボットだけど冷たさは感じず、人の親しみ、温かみを感じた」。 ロボットの名前は「OriHime-D(オリヒメディー)」。実はこのロボット、筋力が衰えていく難病の村田望さん(33)が都内の自宅から遠隔操作していた。ロボットの内蔵カメラから送られてくる映像を見ながら、動かせる手でロボットを操作。言葉を話すと、ロボットのスピーカーから発せられる。 外出が難しい障害者の社会参加を後押ししようと、分身ロボット製造会社「オリィ研究所」代表の吉藤(よしふじ)健太朗さん(30)が開発した。ロボットは、使う人の状態に合わせて操作できる。例えば、体の筋肉が動きにくくなる「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の人の場合、目の動きでロボットを動かしたり、文字を選んで発声させたりできるようにすることもできる。 「重度障害者が働く機会はほとんどない」と指摘する吉藤さんは、「仕事が自宅でのテレワークだけでなく接客まで広がれば、障害者の社会参加のハードルはより下がる」と話す。この活動を支援するALS患者の武藤将胤(まさたね)さん(31)も「これがあれば、病気になって諦めていた分野で社会参加ができる。オリヒメディーなら、自分らしさも出せると思うし、楽しみ」。 26日からの日本財団での限定…