ユニクロが初の「自動化」倉庫 EC拡大へ世界展開

 ファーストリテイリングは9日、世界各地にあるユニクロの全物流倉庫を自動化すると発表した。その先駆けとして今春稼働を始めた東京・有明の倉庫を公開。ネット通販への対応など、課題が山積していた同社の物流システムが、大きく変わろうとしている。 同社有明本部の物流倉庫では、入庫した商品が次々とベルトコンベヤーを流れる。人が担うのは、商品を配送用の箱に詰め替える作業のみ。他は全て機械化され、入庫や保管、出庫の効率は飛躍的に向上。人員は9割削減したという。 同社は今後、世界各地の倉庫を有明と同じように自動化させる。倉庫数は非公表だが、柳井正会長兼社長は記者会見で「2~3年以内にできる」と述べた。投資額は1拠点10億~100億円で、全体で1千億円規模にのぼるという。自動車製造工場の自動化などで知られ、有明の倉庫でも協業した物流機器大手のダイフク(大阪市)と組み、自動化を進める。 ファストリは物流業務で苦い経験がある。2015年ごろまで、業務を業者に依存。倉庫に商品が散乱したり、ネット通販の配送が大幅に遅れたりするなど、現場が混乱していたという。その反省から、有明本部の倉庫を整備した。 同社は、売り上げに占めるネット通販の割合で「将来的に30~50%」(柳井氏)をめざすが、現状は6%程度で伸び悩む。物流の自動化で、ネット通販への対応も加速させたい考えだ。(筒井竜平、高橋末菜)