「押して押して押しまくる」中国の剛腕、国際ルール左右

 2015年、中国の科学者のある試みが、世界を驚かせた。 狙った部分の遺伝子を変えることができるゲノム編集技術を使い、世界で初めてヒトの受精卵を編集した――。そんな論文が専門誌に発表されたのだ。 法令などで禁じられていたわけではないが、「生命の萌芽(ほうが)」である受精卵を編集したことが、欧米の研究倫理を揺さぶった。 ゲノム編集技術「クリスパー・キャス9」を発表した科学者の一人、ジェニファー・ダウドナはこの論文を読んだ当時、「少し気分が悪かった」と著書に記している。中国の強気の姿勢が、医療をめぐる国際ルールまで揺り動かしています。中国医療を徹底取材、以下の記事もご覧ください。 受精卵を編集することは、望み…